最上札所について

巡礼の心得

 「最上三十三観音順礼始」によりますと、最上札所の起りは室町時代に溯り、今年で開創577年になるといわれております。
 私たちが観音さまと呼んでおります観世音菩薩は、古くから多くの人々に信仰され、最も親しまれてきた仏様ではないでしょうか。
 法華経第七巻の観世音菩薩普門品には、一心に観世音菩薩の御名をとなえれば、ただちにその音声を観じて私たちを苦悩から救って下さるとあります。そして悩める私たちの求めに応じて、三十三の姿に身をかえて救うと述べておられます。この三十三という数に合せて始められたのが、三十三観音巡礼であります。
 巡礼を始めるきっかけは、人によって様々でしょう。ある人は願いを持ち、ある人は先祖の供養のためとか、何か心に期するものがあると思います。
 観音巡礼の第一の目的は、「二世安楽」のためと言われております。二世とは、現世と来世のことであります。この世は色々と厳しいこともあり、辛いこともありますが、まずまず幸せに生きられますように、そして来世でも阿弥陀様のところ、西方極楽浄土で安楽にすごせますようにという願いであります。それと同時に家内安全を願い、そしてご先祖様の菩提を願い、一切衆生(生きとし生けるもの)に慈悲をまわす祈りの旅、それが巡礼であります。

参拝方法

  • 1 霊場へ入ったら、まず水屋で口をすすぎ、手を洗う。
  • 2 鐘楼で鐘を撞く。(自由に撞けるところのみ。参拝後は戻り鐘になるので絶対撞かない)
  • 3 本堂向拝で所定の箱に納札、写経を納める。
  • 4 お灯明、線香、そして賽銭をあげる。
  • 5 ご本尊を念じ、合掌し読経。(心経、観音経、十句観音経、本尊名号、回向文など)
  • 6 納経所で所定の納経料を支払い、納経帖、軸、おいずりなどに納経朱印をしてもらう。
  • 7 巡拝中いやなこと、苦しいこと、くやしいこと、悲しいことなどいろいろあるが、これはすべて観世音のはからいと感じ、ひたすら合掌の気持で有難く受けること。また同行はもとより、道中いきあう人にも親切にする。