第二十九番 大石田 おおいしだ

時宗 石水山 西光寺

御本尊 聖観世音菩薩

ご詠歌

つきもひも なみまにうかぶ おほいしだ

ふねにたからを つむこころせよ

朱印
▲朱印

大石田町の旧町内にある西光寺の境内に大石田はあります。本尊は聖観世音、作者は不詳。

昔は、現在の西光寺より西方一町ぐらいの所に立光庵という尼寺があり、観音の別当として奉仕していたが、尼寺が廃寺となったので西光寺に移された。その由来は古いがたしかな記録はない。

一説によると、大石田町の細川甚兵衛なる者が平素から観音を信仰しており、温厚で実直な性質であった。その子孫の仙大というのが、最上川に釣りに行ったとき、大宇川の内という所で、川の中に突き出ている大きな理れ木があるので、これに腰をかけて糸を垂れていると、波の間からまぶしく光るものを発見した。不思議に思って釣竿で寄せてみると聖観世音の尊像であった。これは、父が日頃から観音を信仰しているからであろうと、大切に家に持ち帰り、安置してみたが、貧乏なため、狭く汚いので、これでは勿体ないと、西光寺に運び安置したともいう。

寛文十年、最上川に巨大な木材が浮かび上がった。ちょうど観音堂を建てようとしていた時なので、町の人が寄附を集めて西光寺の境内にお堂を建てた。

明治三年七月十八日、町の大火のために延焼したが、尊像だけは取り出され無事であった。現在のお堂は明治五年、西光寺の三十一世知道上人の時に再建したもので、境内の仁王門の仁王像は慶応三年六月、大石田の彫刻家柴川文蔵が、東京浅草の仁王に似せて彫刻したものである。

巡拝ガイド

■住 所 〒999-4111 北村山郡大石田町字大石田乙692
■TEL 0237-35-2364
■徒 歩 塩の沢→納経所曹源院―(大橋)→大石田→大石田(西光寺)
2.4km/40分
■交 通 利用不可、徒歩のみ。
■駐車場 大型車は参道入口に路上駐車、小型車は境内まで入れる。
■参 考 堂内には大石田のかつての繁栄を物語る北前船の絵馬(大石田四日町佐藤庄五郎納)がある。また、大阪の北国積問屋高桑幸助納の北前船の絵馬があり、いずれも明治のもの。

大石田観音堂
▲大石田観音堂

仁王像
▲仁王像

本尊聖観世音菩薩
▲本尊聖観世音菩薩

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