第二十六番 川前 かわまえ

川前観音堂

御本尊 聖観世音菩薩 慈覚大師 御作

ご詠歌

おのずから みをきよめたる かはまえの

わたりのふねは ぐぜいなるらん

朱印
▲朱印

尾花沢から西へ五キロ余り、最上川の下流、川が大きく蛇行する小高い丘の上に二十六番川前はあります。本尊は聖観世音、慈覚大師の作。

昔、この地方に悪い病気が流行したとき、慈覚大師が観音像を安置し、悪病消除のお祈りをし、悪病を退散させたのが始まりと伝えられている。大師は、国土安穏、万民息災のため、永く尊像を祀り、人々にお祈りを続けるよう教えて去った。この地方に住んでいた安倍頼泰という豪族が、深くこれを信仰していたので、丘の上にお堂を建てて、観音像を守護仏として崇拝した。その子孫も代々これをうやまってきたが、頼直の時になって、最上義光から攻められて敗れた。安倍一族はすべて戦死してしまった。そのため、自然観音堂に奉仕する人もなくなり、荒れ果ててしまった。

のちに村人が相談して村の鎮守仏として維持してきた。新庄藩の戸沢侯からは維新前までは物資の寄進があり、お堂や境内の修理も十分にやってきたが維新後は、主として村の有志がお互いに金を出し合って法燈を消さないようにした。人々の信仰のお陰で今日まで続いてきた。

観音堂の境内は、最上川の清流にのぞみ、亀井田橋を渡る途中から左手に観音堂が見えてくる。又観音堂より少し登った所に「ふれあいセンター」がある。総ガラス張りのアトリエとなっていて、青々とした雄大な最上川が一望できる。しかし雨季の時期は激流となり被害をもたらす事もあるが、最上川を眼下にしている観音様が守って下さるのでしょう、被害も最小限ですんでいる。

巡拝ガイド

■住 所 〒999-4133 北村山郡大石田町字川前114
■TEL 0237-35-4917(納経所)
■徒 歩 尾花沢→尾花沢→大石田→豊田―(亀井田橋)→川前
8.3km/2時間
■交 通 尾花沢―[徒歩]→尾花沢→大石田大橋前(山形交通バス 大石田経由楯岡・公立病院行 4.7km/15分/10本)―[徒歩]→川前(4.4km/70分)
JR大石田からタクシーの利用も可。
●しののめ観光タクシー TEL.0237-35-2525
■駐車場 道入口前広場に大型・小型とも可。
■参 考 25番尾花沢よりの道中に29番大石田、27番深堀があるので逆行ちも可。納経所が年ごとに変るので団体の場合はあらかじめ確認する必要あり。

大正8年に描かれた絵図
▲大正8年に描かれた絵図

平成14年7月
▲平成14年7月

川前観音堂
▲川前観音堂

本尊聖観世音菩薩
▲本尊聖観世音菩薩

最上川
▲最上川

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