第十二番 長谷堂 はせどう

真言宗 長谷山 長光院

御本尊 十一面観世音菩薩 行基菩薩 御作

ご詠歌

いくたびも まいるこころは はせどうの

やまもちかひも ふかくなりけり

朱印
▲朱印

長谷堂は、山形市の西の丘陵、標高二二九mの小高い山の上にあります。根本仏は十一面観世音で、一寸八分の黄金の胎内仏。本尊は木像三尺余。行基の作。

源頼義が奥州の賊伐するに際し、大和の長谷寺の観世音を守護仏として、自分のカブトの中に収めてきた。やがて、賊を討って都に帰るにのぞみ、ある夜、観音の霊夢を感じた。それは「我れを永く此の地に止めて祀らしめよ」というのであったから、頼義はここにお堂を建て、持ってきた仏像を安置した上凱旋した。地名や山号である長谷堂、長谷山は、大和の長谷寺から生まれたものである。

嘉永元年、火災のためお堂は灰になったが、尊像だけは時の住職や信者の手で取り出され、一時、米沢に移していたが、仮堂が出来たので翌年帰山した。時の領主、秋元但馬守は、深くこの観音を信仰し、立派なお堂を再建し現在に至っている。境内には秋元氏の碑が建立されている。

お堂のある頂上は見晴らしがよく、東に蔵王山系、北に月山・葉山、西に朝日連峰が眺められ、各札所とも、それぞれ景色のいい土地に建っているが、ここはまた格別なようである。別当は、もと観音寺といっていたが、良き住職にめぐまれず廃寺となり共住の長光院の長谷智仙師が今から六十年余り前の戦後、再興に懸命の努力をし、現在に引き継がれている。

巡拝ガイド

■住 所 〒990-2363 山形市長谷堂23-3
■TEL 023-688-5901
■徒 歩 高松―(13号バイパス)→四ツ谷→久保手→飯森→長谷堂
9.4km/2時間10分
■交 通 高松―[徒歩]―バス停高松・葉山温泉→山形市役所前(山形交通バス 北山形駅・天童・山形市役所行 14.5km/40分/67本)→長谷堂(山形交通バス 長井・長谷堂行 11.1km/25分/10本)―[徒歩]→長谷堂(0.3km/15分)
■駐車場 参道入口(小型のみ)、別当前(大型可)
■参 考 山上の観音堂と山麓の納経所・長光院は離れているので要注意。長谷堂観音付近は山村なので宿は上山近辺で探すこと。

長谷堂観音本堂
▲長谷堂観音本堂

本尊十一面世音菩薩前仏
▲本尊十一面世音菩薩前仏

巡礼絵馬(大正十二年長光院住職の先達で巡拝する信徒)
▲巡礼絵馬(大正十二年長光院住職の先達で巡拝する信徒)

山形市街を望む
▲山形市街を望む

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